起業の詳細について
形態(法人or個人事業主)
個人事業主
起業した経緯
もともとは中小規模のソフトウェアハウスに正規雇用で勤めていました。しかし度重なるストレスから心身を壊してしまい、休職を余儀なくされてしまいました。半年の休職期間を経て、会社に復職する予定だったのですが、復職前に仲のよかったフリーランスでシステムエンジニアをしている人から、この機会に独立してフリーランスで開業したらどうかとアドバイスされ、話を色々聞いた。今までの延長であるシステムエンジニアならフリーでもやっていけそうなので、開業を決意しました。
起業前の経歴
正規雇用で20数年中小企業でシステムエンジニアをやっていました。汎用機のビジネス系ソフトウェアの開発に長く携わって来ており、請負で開発プロジェクトに参画することが多かったです。各プロジェクトでは、要件定義という上流工程から、テストまで、割と最初から最後まで参画している事が多かったと記憶しています。最後の数年は自社のプロジェクトリーダーとして、自社から数名規模で参画するプロジェクトのグループリーダーてきなことをやっておりました。
起業内容
受託ソフトウェア開発を業務に、個人事業主として開業届けを出しました。有限会社を起こすかは迷ったのですが、とりあえずフリーランスとして、一人でやっていこうと思い、個人事業主を選択しました。自己資金はその時点で、貯蓄してあった100万の現金とし借金は無しにしました。業務内容は、今までと同じソフトウェア開発としました。それ以外に開発にまつわる小作業なども引き受ける事にしました。当初の取引先は以前に在籍していた会社オンリーで徐々に広げて行こうと考えていました。
イメージしていた成功ストーリー
当初は受託ソフトウェア開発のみで開始、取引先も前に在籍していた会社からのみで始めましたが、行く行くは取引先を増やし、受託できる量もふやしていき、有限会社化して会社の型にする。社員を増やし、案件量を増やして、安定したら、次には自社パッケージを開発し、それを商品として、サービスを提供出来るようにして、受託の割合を0にする。最終的には、自社商品の運営費のみで会社が運営出来るようになり、プレイヤーとして労働する必要がなくなる。
サービス・商品メニュー内容
1 受託ソフトウェア開発・運用
・導入コンサルティング
・要件定義
・業務設計
・データベース設計
・プログラム製造
・テスト
・運用管理
2 自社パッケージソフト開発・販売
上手くいった点
前職の会社から、仕事をもらえるので、仕事が途切れる言はありませんでした。その点においては、起業当初は安定はしていたので良かったと思います。個人事業主なので、特に必要な事務処理も多くはなく、現場作業と事務作業も一人で十分こなしていくことは可能でしたし、正社員時代から一緒に仕事していたフリーランス仲間ももともと居たので、フリーランス同士の横の繋がりもあり、フリーでやっていく分には順調に進めて行けたと思っています。
失敗した点
最終的な目標である、自社パッケージソフトの開発にいたらなかった事です。受託の仕事に慣れてしまい。リスクを追って新しく事にチャレンジしなかった事が失敗だったと思います。結局、ぼそぼそと受託開発のみで推移してしまい、たまに他のフリーランス仲間に手伝ってもらう程度の仕事量はありましたが、基本的に自分一人の受注仕事のみで、ぼそぼそとやっていくだけに終わってしまった事が失敗点だと思います。
取引先を増やす努力を怠ったらと言うことも失敗点だと思います。
特に心に残っている失敗エピソード
ソフト開発が活況だったころには案件を選べる時代も合ったのですが、景気が悪くなってくると仕事を選べなくなり、自分のスキルでは仕事が少なくなってきた。それで致し方なく、職務経歴書を偽装して、自分のスキルではない言語での開発業務を受けてしまった事です。結局その仕事がきっかけとなり、自分担当分がまったく完成できる、プロジェクト半ばにして契約を終了されられる事になってしまいました。この仕事がきっかけでうつになり、結局事業も終わる事になりました。
起業の結果について
人数(社員やアルバイト)
1人
最大月商
60万円
最大借金
0円
結果(今の状態)
事業をたたみ、ソフトウェアとは全然別の業種で正社員としてまたサラリーマンをやっています。具体的にはタクシー運転手です。上で書いた、スキル外の仕事のストレスで、ソフトウェア開発の仕事に嫌気が差して、最終的には事業を畳みました。その時点で、もうソフトウェア開発の仕事は嫌になっていたので、別の仕事(タクシー業)に転向しました。今でも昔に名刺交換したような会社の営業の方から、開発のお仕事の誘いを頂きますが、当然お断りさせて頂いています。
過去の自分が改善すべきだった点
計画性を持って、自分がプレイヤーでやり続けるだけではなく、人を増やして、商品を作り、それで収益を上げる手段を考えて行くべきだったと思います。それを怠ったっていつまでも自分がプレイヤーとして働いていたら、新しい事にチャレンジ出来なくなり、自分が終われば事業が終わるのは当たり前なのに、それに気がつかないくらいに忙しくなってしまいました。もっと余裕を持って、自分は頭を使って新しい事に挑戦出来るように体制を作るべきでした。
これから起業する人へのアドバイス
フリーランスとして独立する、一人親方的な事業を始める時は、十分先の事業計画まで立ててからにしましょう。そこには、自分が働かなくても、社員や商品が働いてくれるような計画を盛り込んでおきましょう。いつまでも、自分がプレイヤーでいることを前提にしていまうと、新しい事が出来なくなってしまい。結局その事業は尻すぼみで終わって仕舞うことになりかねません。いかに自分の体以外外の資源を使って収益を上げるかを真剣に考えた方がよいですよ。
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