起業の詳細について
形態(法人or個人事業主)
個人事業主
起業した経緯
結婚を機に退職してクラウドワークスを始めたところ、「安定した収入があるので扶養に入れません」と夫の会社から言われてしまったためです。クラウドワークスを始めて半年くらいで安定した収入を得られるようになり、『節税』という面で起業してほしいと夫から言われておりました。色々調べてみると、会社員より税金は高いし、賃貸に住んでいるので企業のために事務所を借りなきゃいけないしでメリットを感じられなかったのですが、一行目にあるように「扶養に入れない」という現実を突きつけられ起業いたしました。
起業前の経歴
畜産業界の営業職を4年9カ月していました。もともとそういう専攻の大学に進学していたため、仕事の内容すべてが勉強になりとても楽しかったです。早朝夜中土日祝日関係なく電話が鳴るのは勘弁してほしいとずっと思っていましたが、一部上場企業だけあってお給料は同年代よりも多く貰っていました。そろそろ転勤かというタイミングで夫にプロポーズされ、夫も転勤になりそうだから仕事を辞めてほしいということを伝えられました。プロポーズから半年ほど悩み、私が退職するということで夫と結婚し、入籍から1ヶ月後に退職しました。
起業内容
メイン業務は事務代行です。クラウドワークス経由で紹介して頂く内容がそういったものが多く、まずはこれを柱にと思い起業しました。ライティングのお仕事もちょくちょくいただけるようになったので、事務代行と記事の納品が現在のメイン業務です。せっかく起業したし好きな仕事で稼ぎたいな…と、クラフト関連の内容も登記の際に記入しましたが、他の仕事が忙しくて趣味にとどまっていますね。田舎に住んでいるので、できれば地域交流会くらいの規模でクラフトのお仕事が出来ればと思っています。
イメージしていた成功ストーリー
家から出ずに1日4~5時間仕事をして、あとは空いた時間で自由に過ごしたり家事をしたりという夢を見ていました。夫がシフト制勤務のため、不定期の休みに合わせた働き方ができれば、会社員同士で働くより家族の時間をとれるしいいことづくめだとも。年収は会社員時代より少なくても、自由な時間を手に入れられて、嫌な企業とは付き合わず、自分のやりたい仕事・やりたい分野に専念できると思っていました。あとは、好きな場所で働けることですね。パソコン1つあればどこでも働けるので、いろいろ旅をしながら仕事をしたいなと考えていました。
サービス・商品メニュー内容
事務代行がメイン業務なので、提供サービスや商品はありません。
クラウドワークス内の案件と、ライティングが提供できることです。
上手くいった点
クラウドワークスという、安全で安定した収入の仕事を紹介してくださる企業と付き合えた点です。人口5,000人の超田舎では、家から出ない仕事やネット完結の仕事はまだなく、そもそも理解されません。近所の人に知られると、奥様同士のコミュニティでいじめられるほどです。それ以外にも、クラウドワークスで知り合った方と様々な仕事でコラボすることが出来ました。クラウドワークスをやっていなければ知り合えなかった人なので、家にいながらたくさんの人とつながることができた点がとても良かったです。
失敗した点
他のサイトを経由した仕事で、ブラック企業と契約してしまったことです。すでに契約解消済みですが、朝令暮改、部署移動は当たり前、入社歴に反比例する責任の重さで、契約解消しようにも契約期間を設定されており、その期間が過ぎるまで契約解消できないのが本当につらかったです。事務代行という曖昧な業務内容なので、営業事務や医療事務といった事務と名のつく仕事はなんでもふってこられた点がとくに痛かったですね。起業したてだったので、こちらの業務内容を説明しても言いくるめられてしまったのが苦い経験です。
特に心に残っている失敗エピソード
事務代行の仕事なのに、ピンチヒッターとして営業として駆り出され、その後担当の営業マンとして紹介されてしまったことです。たしかに私の社会人経験的に営業職の方が長いのですが、契約内容と違うと抗議したところ「これは営業事務としての仕事の一環です」と言いくるめられました。起業するとやっぱり儲からなくては…と考えしまい、強く発言できなくなってしまいました。その後は契約内容以上の仕事をふられるようになってしまいとてもつらかったので、個人事業主としてやっていくには、もっと強くしたたかにならねばと思ったエピソードです。
起業の結果について
人数(社員やアルバイト)
1人経営です。
最大月商
30万円
最大借金
0円
結果(今の状態)
起業して3カ月目にしては上手くいっていると思います。出費は多いものの、おかげさまで営業職時代とほぼ同じ給料を稼ぐことが出来ています。夫の休みに合わせて働くこと、好きな仕事で稼ぐことはほぼ達成しているので、あとはストレスフリーで生きていくことが達成できれば起業したことに後悔はないです。起業してすぐにいい企業と悪い企業(個人事業主として付き合っていくには)を経験できたので、今後お付き合いする企業を選ぶ際に慎重に行動できるとも思えるようになりました。
過去の自分が改善すべきだった点
登記の際に、業務内容をしっかり書き込まなかった点です。「事務代行」という業務内容があるので、さすがに揚げ足取りのように別の仕事を振られるとは思っていませんでした。実際に経験したからこそ、ここはしっかり書くべきだったと反省しています。あともともと人に嫌われたくない精神が旺盛のため、相手に強く発言できないという自分の性格も理解しておくべきでした。私のような性格の方は、とにかく細かく書いて起業するのが良いのかなと思います。
これから起業する人へのアドバイス
人に嫌われたくない人や強く発言できない方は、業務内容をしっかり考えて書くことをお勧めします。また、付き合う企業によっては重箱の隅をつつくような揚げ足取りや責任の重い依頼をしてくるので、そのあたりをしっかり見極めて案件のとりさきにしてほしいと思います。起業するまではデメリットが多いな~と思っていましたが、実際にやってみると考え方が変わってきます。収入を沢山稼がなくても企業として成功することはできるし、とにかくがむしゃらに稼ぐ!というよりは、今ある選択肢のなかで自分にストレスが一番かからないもの、楽しくやれるものをどんどんやってほしいと思います。私もこれからそうしていくつもりです。一緒にがんばりましょう!
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