MENU

【月商3万円/借金0円】マスクビジネスで起業

【月商3万円/借金0円】マスクビジネスで起業
目次

起業の詳細について

形態(法人or個人事業主)

個人事業主

起業した経緯

2020年1月新型コロナウイルス感染に伴い、経済の先行きが不透明になった。市場では「マスク」が品薄になった。そこに、ビジネスチャンスがあると感じた私は、すぐさまマスクのデザインを考えて、在宅地からほど近い衣料系工場をネットで検索し、ダメ元で「布マスク」の製造の相談に行った。工場主は、私の話を聞いて、製造を承諾した。そして、同時に「伸縮マスク」を中心とした販売製造ビジネスの個人業主の申請を県内の税務署で行った。

起業前の経歴

海外滞在歴が長かった私は、日本に帰国後は英語の教師を自営業で行いながら、同時に障碍者放課後等デイサービスでの英語講師兼児童指導員を2年ほど行った。その後、地元を離れ、他府県に技能実習生を受け入れる監理団体で働く仕事を2年ほど兼任し、コロナウイルスの感染拡大の影響下で独立に至った。当初はマスク販売のみで事業主として独立予定だったが、マスクビジネスに不安を感じたため、また、失業保険を受給するため、事業主は廃業し、確定申告を視野に入れたサイドビジネスでITやネットビジネスを展開している。

起業内容

私が、技能実習の監理団体で働いていて2年目に入った2020年正月に新型コロナウイルスの感染拡大が世間でニュースに上がり始めた。はじめは、日本には影響はないだろうと考えていたが、2ヶ月後の2020年3月には、日本経済に深刻な影響を及ぼし始めた。また、私が行なっていた海外からの外国人労働者受け入れにも影響が出始めた。そこで、監理団体事業で行っていた貿易ノウハウを利用して、「布マスク」の製造に着手する考えが浮かんだ。きっかけは、NHKのテレビで話題になっていた、「水着マスク」の報道を見た時だった。私は、これなら私にもできると感じた。そして、次の日には、自分のアイデアとデザインをもって、在宅地から10キロ圏内の衣料工場にアイデアを話しに行き、1か月後には、「伸縮可能布マスク」を700枚ほど製造することに成功した。ただし、時悪くして、「アベノマスク」やあらゆる企業が「マスク」製造に乗り出し、私の製造したマスクは「高すぎる」ということで買い手がつかなかった。私は、2ヶ月も経たないうちに、「マスクビジネス」を打ち止める決心をした。

イメージしていた成功ストーリー

世界的なコロナ感染の影響の下、私がいち早く製造した「伸縮系マスク」が製造の3倍の値段で国内外で需要があり、矢継ぎ早に供給していき、利益を上げていく計算だった。そして、ITが使える観点から、SNSやインターネットで情報を流し、多岐にわたり、貿易を展開していく計画を思い描いていた。とりわけ、ヤフーオークション、楽天市場、イーベイ、アマゾンなどの大手ネット販売ツールを利用して、世界規模での販売を視野に入れていた。

サービス・商品メニュー内容

水着生地の伸縮可能、選択可能な布マスクの工場での大量生産と販売。販売はインターネットサービスと企業や個人客への電話でのサービス提供。

上手くいった点

衣料や小物の製造経験はなかったものの、大学では美術を選択していたため、デザインは非常にスムーズにいった。特に、パソコンのフォットショップなどのアプリを駆使しての、簡単な加工ができたため、下地デザインは着想から1日で完成した。そして、すぐに行動に出るために、在宅県内の縫製工場をタウンページに記載されている順に電話をかけて行き、アポイントが取れた3社と面会した。その内の1社から承諾を得たため、3日後にはマスクの仮モデルを制作する作業に入ることができた。

失敗した点

コロナウイルス感染拡大で、マスクの品薄は日本の課題になった。それを目の当たりにした、アパレル業界が総出でマスク製造に乗り出した。私は、自分ひとり及び、少数の企業のみがマスク製造に乗り出すだろうと想定していたが、私が製造に入った時期に数多くの企業や個人がマスクの製造に着手したことがテレビの報道等で確認できた。「某不動産企業」や「某電気製造メーカー」などの他業種ですらマスク製造に着手している。また、私のような素人が製造できるのは、「衛生マスク」ではないため、ウイルス感染の内の飛沫感染防止のみの対策ができるに過ぎなかった。消費者はとりわけ「衛生マスク」を望んでいた点が、今回見抜けなかった点。

特に心に残っている失敗エピソード

工場生産の依頼の経験がなかったため、マスク製造の1枚当たりの単価をうまく交渉することができなかった点。もちろん、個人で製造するため、枚数が少ないという点はあるが、やはりもっと1枚の値段を下げる交渉術が必要だった。布代や、メッシュ生地の代金を差し引いても、販売の10分の1ほどの値段に抑えられたら、現実とは違う損失になっていただろうと思う。工場主にデザインを相談するときに、1人で判断するのではなく、ビジネス仲間などにしっかりとアドバイスをうかがうのも1つの対処策だったかもしれない。

起業の結果について

人数(社員やアルバイト)

自分1人。今回のマスク販売が成功して、軌道に乗っていれば社員、とりわけ縫製スタッフを雇うことを視野に入れていた。ただし、今のところ私1人でビジネスは展開していた。

最大月商

初月の売り上げは10,000円。2月目の売り上げは30,000円。

最大借金

借金はしていないが、事業主申請、電話やファックスなどの機材購入とマスク700枚製造に400,000円は費やした。

結果(今の状態)

事業主になった時点で、就職していた監理団体を退職した。借金をして事業を続けるという選択肢はあったが、とりあえず、「マスク製造」打ち切り、事業主は「廃業申請」をした。サイドビジネスであるIT関連は稼ぎがあれば確定申告で申請することも可能なので、廃業に踏み切った。ただし、今は地道に売れ残ったマスクの訪問販売と、クラウドワークスなどのネット系ビジネスでの下積みを重ねている。今は、我慢の時だと感じている。ネットスキルとノウハウやコネクションをもっと蓄えて、いずれ、ネット系ビジネスでもう1度成功することを夢見ている。

過去の自分が改善すべきだった点

「マスクビジネス」は、起業せずに、副業として行うべきだった。初めての起業ということで、システムが良く理解できていなかったのも、問題に上げられる。ビジネス的な相談役が近くにいなかった点も、改善しなければならない点だろう。そうすることで、必要な点、投資できる点のみ堅実に行うことができていたはずである。結局失業保険をもらうには、廃業という選択をせねばならなかった点も、本業を持ちながら、うまく確定申告でできていたならば、対処できていただろう。

これから起業する人へのアドバイス

私は、今回個人事業主申請という選択肢を取った。これは、法人にしなかったという点においては「不幸中の幸い」だったと感じている。それは、初期費用がマスクの製造と合わせて40万円ほどで済んだからだ。仮に法人を設立してでもいたら、今頃借金に苦しんでいたに違いない。今回の私の取るべき行動は、副業としての「マスク販売業」だっただろう。本業はあくまで、サラリーマンとして、空いた時間を「マスク販売」や「ITビジネス」に費やすべきだった。ただし、同時に、会社を辞めて、事業主になっていろいろなことが理解できた。それは「確定申告」の事だったり、事業主としての、「銀行口座開設」や「バーコードを取得」することなどがそれである。だから、私が今回おすすめできるのは、2点ある。1つ目は、副業でできるなら副業で行うこと。儲けが出ても、違法ではないという。その場合は確定申告で申請すれば問題がない。2ヶ月前の私は、「起業していないのに、本業以外でお金を稼ぐことは法律に引っかからないかという不安」を抱えていた。今の私は、その答えとして、「全然問題ない」ときっぱりと答えることができる。2つ目は「事業の成功の兆しが見えるまでは、法人は立ち上げず、事業主でやってみる」という点だ。法人はいろいろなメリットがある一方、お金がかかるデメリットがある。事業がうまくいくかわからない時に、法人設立するのは、お金を捨てるに等しいということだ。事業を行うということは、お金が必要だからだ。私の経験を読む機会がある読者には、「失敗は恐れるな」と言いたいが、「自信過剰になりすぎるのも危ない」とも言いたい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次