起業の詳細について
形態(法人or個人事業主)
NPO法人
起業した経緯
日本に駐在するアメリカの軍需産業のエンジニアのチームからの依頼で通訳や翻訳で生活に必要な契約なサポートをしながら、駐在外国人と地元事業者との橋渡しをしていました。その延長線上で地域で国際交流会などの主催もしていました。
活動拠点の隣の市で米軍施設が新設されるということで、噂を聞きつけた地元事業者さんの誘いを受けて、地元と米軍、軍属との安心安全な共生と地域活性化、国際化を目指すビジネスをということでNPOを立ち上げることになりました。
起業前の経歴
地方都市の大きめのホテルで勤務してました。地方ですが大きな組織も多く、海外からの出張滞在の多かったホテルです。私自身が海外駐在員として外国に長期滞在していた経験もあり、お客様のニーズがよくわかったこともあり、さまざまなリクエストに対応していました。
ただ滞在期間が長くホテルとなるとコストもかなり高く、自由度も低いということで、マンスリーのアパートや、レンタカーのマンスリー契約に応えることになりました。そのリクエストに対応することはホテルの売上を減らす行為でもあるためホテルは退職してフリーランスの通訳エージェントとなりました。脱サラで事業を続けるうちに隣の市で米軍施設が出来るということもあり、私の活動を耳にした事業者達からNPOの立上げを一緒にしたいと声がかかり、その話に乗りました。
起業内容
在日外国人出張者向けのマンスリーのアパート契約、電気、ガス、水道、住所登録などの日本での生活教育や契約サポート。身元引受人や連絡先になる。
レンタカーや車購入のサポートから、病院や買い物、家族相手には保育園の調査や手配など通訳。
上記の個人事業でやっていたことを継承しながら、新規立上げしたNPOでは、地元と外国人駐在員の安全安心な共生の目指し、レストランをプロデュース、各種イベントの企画や運営をしました。
イメージしていた成功ストーリー
個人でうまく成功していたので、NPOとして団体となり、新しい土地の事業者さんらとのコラボで高給年俸の駐在員さん達に大いに地元で消費してもらい、駐在員さんには便利で安心な生活、枯れかけていた地域を活性化させる。
そしてモデルを別の多国籍地域で展開していくことを考えました。新しい仕事をたくさん創り出していけるのではないかと考えました。1人では出来なかったことが仲間が増えることで可能性がどんどん膨らむというイメージでした。
サービス・商品メニュー内容
マンスリーのアパート契約。
電気、ガス、水道、住所登録などの教育や契約サポート。住民トラブルやゴミの捨て方なども対応。
身元引受人や連絡先になる。
レンタカーや車購入のサポート。
病院や買い物、家族世帯の保育園の調査や手配などアテンド通訳。
レストランをプロデュース。
イースターやクリスマス、ハロウィンなどのアメリカのイベント主催。
地域の祭りへの出店。
英語と日本語のエクスチェンジを目的としたミートアップイベント。
上手くいった点
ノウハウと人脈を駆使して数ヶ月で原型が作れた。新任の出張者たちも最初は地域からも不審な目で見られていたが、交流を重ねることで地域から歓迎されることが多くなり、地域のイベントにもたくさん顔を出すことになった。
地元の若い事業者を中心に興味を持っていただき協働が進んだ。事業者が歓迎して受け入れる態勢が出来てきた。実際に一部の会社や店は売上がぐんと伸びた。自分がプロデュース、運営してた店にも多くのアメリカ人と、若者を中心とした地元民がたくさん集まるようになった。
失敗した点
私自身は新設のNPOの副理事長という立場で、経験をもとに事業の運営を担当した。
理事長は地元の代表として、宣伝や、行政から助成金や会社からの協力金を引っ張ってくるという計画でしたが、こちらの方は動かずNPO法人の運営経費を自分が立替続けることになり、収入は人件費や家賃や仕入れでなくなり、自分は立替分を自転車操業で、ずっと理事長や理事らの資金調達を待ち続けた。
いよいよ苦しい事態になって会議の督促を繰り返すもかわされ続けたために仲違い。全て預けて自分は脱会することを決断。主に実務に携わっていた数名が私に続き脱会し、数ヶ月後にはNPOは自己破産、理事長も自己破産となりました。
特に心に残っている失敗エピソード
運転資金無しで話と違うと思いながら、個人で回していく中で、資金調達も出来ず運営も手伝ってもくれない、理事連もしだいに顔出すことも少なくなって、会議をしようと提案しても忙しいからと取り合わない。何度も督促しても逃げ続けることに嫌気が差して、退会届を出して、後は好きにしてくれと投げ捨てました。上手くいってる時は乗っかってくるが、痛みを共有することができず逃げる。
そして、脱退後にNPOと理事長は自己破産へと向かうのですが、理事長は地元の事業者さん達へアイツがケツを割ったとか、騙されたとか言いふらし非常に不快で仕事がし難い環境にされました。起業前から共同経営は失敗しがちだと聞いてはいたけど、痛感しました。
起業の結果について
人数(社員やアルバイト)
NPO法人理事で10名。
運営でアウトソーシング2名。
合計12名。
最大月商
200万円
最大借金
400万円
結果(今の状態)
NPO法人を脱退した後に、NPOの連帯保証人になっている契約があったため、負債や違約金などの請求の支払いが1年ほど続きました。
自己破産で自分の融資していたお金も消失。
しかし、お客さんは自分についているためNPO設立前のフリーランスの状態に戻り個人事業は細々と継続中。
補償が無い環境が厳しいので、時間も都合がつけられる個人事業とともに、フルタイムの仕事も両立させて、パラレルワーカーとして活動してます。
過去の自分が改善すべきだった点
甘い話に乗ってはいけない。共同経営は人間関係が元々良好であろうと破壊することもあるくらい難しいもの。私の場合は、もともと知らない人で、年齢も20歳近く上の人とろくに話を詰めないままで、慎重さを欠いて組んでしまった。一緒に仕事をする人が自分の期待するとおりの働きをすると過信してはいけません。
良いことの想定で動くものですが、悪いことも想定して事前に計画を立てないといけない。複数の人でするならば悪い事態が起きる前にしっかりと話し合っておく必要があると感じます。
これから起業する人へのアドバイス
1人では仕事はうまくいきません。誰かと一緒に仕事をすることになりますが、その相手のことは良いところも悪いところも十分に知ることが大事です。
お客にしても同様に観察しないといけないと思います。
ただチャンスは動けばカタチを作れるということは度々経験してますので、慎重過ぎると何も出来ません。
起業するのに大胆というのも大事だと思います。
何をやるにしても、良い想定、悪い想定をきちんとシミュレーションして攻めと守りのバランスを持って挑むと良いと思います。
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