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【月商70万円/借金0円】助成金メインの企業支援で起業

【月商70万円/借金0円】助成金メインの企業支援で起業
目次

起業の詳細について

形態(法人or個人事業主)

個人事業主

起業した経緯

大学を卒業して最初に就職したホテルで1ヶ月の残業時間が300時間程度という過重労働を経験し、退職後に雇用保険の基本手当(一般的にいう失業保険)を受給する際に、ハローワークの担当の方に仕事を辞める前の3か月間に毎月45時間以上の残業が続いていた場合、失業保険は7日間の待機が終わればすぐにもらえるといわれました。退職する際に、待機の7日経過後にも3か月間待たないともらえないと聞いていたため驚きましたが、同時に自分に直接関係するような労働基準法、雇用保険法、各種年金に関する法律等ついての知識をほとんど持っていないということに気づかされました。
そこで、そうした法律の専門家である社会保険労務士の国家資格取得を目指して勉強し、合格後に行政機関で経験を積んだ後、起業に至りました。

起業前の経歴

最初の就職先はホテルのフロントとして接客業に従事していましたが、その後は総務人事を中心とした事務系で給与計算や就業規則の作成など、労務管理に関することを中心に経験を積みながら資格取得を目指しました。国家試験合格後には、年金事務所で非常勤職員として厚生年金適用調査課での短期間の勤務、同じく非常勤職員としてハローワークで雇用関係助成金の担当者として経験を積んだ後、社会保険労務士会へ登録して開業に至りました。

起業内容

ハローワーク時代に経験した雇用関係助成金を中心に企業に営業活動を行うとともに、資格を生かして労働局の働き方改革に関する仕事にも月の半分ほどの日数、従事するようになりました。助成金申請が煩雑で悩んでいる事業主の方や、ちょうど施行が迫っていた働き方改革関連法案への対応に頭を悩ましている事業主の方へのサービス提供を中心に、法律改正の情報を提供するなど、事務手続きというよりは相談対応を中心におこなっていました。

イメージしていた成功ストーリー

雇用関係助成金については審査する側として仕事をしてきた経験があるため、「どういう場合に助成金が支給されて、どういう場合に支給されないか」を理解できていることを強みに営業をかければ、比較的早い段階で仕事の注文が得られるのではないかと思っていました。そこで誠実かつ丁寧な仕事をすることで信頼を勝ち取れれば、他の仕事も任されたり、他の企業を紹介してもらえるなど、さらなる仕事へもつながっていき、事業拡大も進んでいくと信じていました。

サービス・商品メニュー内容

就業規則の作成、助成金の支給申請の代行、労務管理、法改正への対応などを中心に幅広いサービスの提供を予定していました。

上手くいった点

資格取得を生かして労働局の働き方改革の仕事を手伝えるようになったのは、労働関係法令の専門家である社会保険労務士という資格を取得して開業したことが大きな利点だったと思います。実際に、労働局の求人票にも必要な資格・経験の欄に「5年以上の労務管理経験または社会保険労務士の資格」と書かれていたため、資格取得は大きかったと思います。
また、社会保険労務士会からは開業した会員限定の仕事の募集もあり、開業していなければ応募することができなかった仕事に応募できたという意味では開業して成功した例といえると思います。

失敗した点

助成金という事業主が興味を持つであろう武器があると思っていたため、営業活動を甘く見ていたことが一番大きな失敗だと思います。自分が良いと思っているものであっても、それをお客様に伝えて理解してもらう術が自分には不十分だったと思います。お客様が「いいな」と思ってもらえるように自分が用意できる商品をアピールするとともに、その商品を自分に注文してみたいと思わせる力が備わっていなかったことが失敗の原因だったと分析しています。

特に心に残っている失敗エピソード

営業活動の一環としてダイレクトメールを送ったときに、それを見た事業主の方から「興味があるので一度話が聞きたい」と連絡をいただいて起業へ訪問した際に、「初回のみ無料相談」という形で訪問したのですが、面談中に繰り返しそのことを伝えたことが「金の話ばかりする人間」だという印象を持たれてしまったことが、一番印象に残っています。物を販売するのではなく知識や情報を提供する仕事の場合、こちらにとっては頂く報酬が生活の糧であり無料で対応できるサービスに限界があるとしても、なかなか相手に正当な対価と認めてもらうことの難しさを実感しました。

起業の結果について

人数(社員やアルバイト)

原則として自分一人で、一部、電話番などを家族に頼む程度です。

最大月商

同業者団体からの報酬が年額を一括で振り込まれることがあったため、その月は70万を超えたことはあるものの、月平均にすれば20万ちょっとになります。

最大借金

何百万・何千万と費用をかけなくても開業できるため、借金はせずにできたのはこの仕事の利点だと思います。

結果(今の状態)

資格を生かした労働局の仕事も継続できており、同業者団体である社会保険労務士会からの仕事のあっせんも受注できたため、ある程度の収入は確保できているため、計画通りとまではいかなくても、まずまずの水準は維持できているということは可能だと思います。ただ、個人事業主であるため、各種保険についても労働者の方よりは充実した保障がないため、何かあったときの収入確保が難しいということを考えると、もう少し収入額を伸ばしたいところです。

過去の自分が改善すべきだった点

開業後の営業活動について、楽観的に考えていたところは改善すべきだったと思います。僕の場合は助成金という武器はあったものの、その武器の使い方が不十分だったことは間違いありません。どれだけ強力な武器であっても、使い方を間違えれば何の役にも立ちません。自分がもっている武器の特徴をしっかりと把握し、それを営業活動の中でお客様にどれだけ理解してもらいながらアピールできるかを計画的に考えておくべきだったと思います。

これから起業する人へのアドバイス

事前にリサーチ及び当面の事業資金の確保は重要だと思います。僕の場合は業界団体からの仕事のあっせんにも恵まれて、ある程度の収入は確保できましたが、同業の方から仕事を回してもらえる業界というのはそれほど多くはないと思いますので、そういうところも含めての事業計画が重要だと思います。特に、短期計画・中期計画・長期計画をしっかりと立て、短期計画がうまくいかなかった場合には中長期の計画を見直していくことも重要だと思います。

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