起業の詳細について
形態(法人or個人事業主)
法人
起業した経緯
私が転職中で仕事を探していたところ、知り合いよりやってみたいビジネスがあるからやってみないかという誘いを受けました。その人の事は信頼していましたし、初期投資が必要なビジネスでもなく、法人登記にかかるお金と資本金だけ負担しなければいけませんでしたがそれ以外には特にリスクもなかったのではじめてみようとなりました。退職前に本当にリスクがないか、自身でもよく確認検討を行い、知り合いとも話し合い起業に至りました。
起業前の経歴
大学卒業後、飲食チェーンにて店舗運営職として働いておりました。大学も経営学部だったので、元々経営に興味があり、スムーズに店長として店舗の経営にかかわれるのを魅力に感じ飲食チェーンに入社しました。店長代行として働いており、アルバイトの管理、売上促進の為の計画実施等を行っておりました。自身の企画が通る事もあり、とても有意義だったのですが、営業の仕事にも興味が出てきて、転職を決意しました。その時に一緒に会社をやりたく、営業面を任せたいと誘いがありました。
起業内容
主に法人登記の実務面は法律職をしていた共同代表が担っていただけたので、私は営業時のマニュアル作成や、営業先の選定、チラシ、ポスター、ホームページの作成、事務所の借り入れ、社用携帯の用意、メールアドレスの用意等を準備段階として行っておりました。登記後は共に、営業活動を行うと共に、営業時に配る資料の作成、改善を行っていき、回れる場所は回ろうと営業をしていきました。営業自体は効果的で依頼も何件か来る状態でした。
イメージしていた成功ストーリー
このビジネスは初期投資が不要で、法人登記の費用だけのリスクで起業ができ、調べたところ失敗談等も聞かずに一回の仲介手数料も高額ですぐに安定するというイメージでした。大体3カ月目から利益がでてくるという風に聞いており、それまでの間は営業をしつつ、空いた時間でアルバイト等をすることで、収入を安定させていればいずれ利益が出てくる。利益が出てきたら社員を雇い、実務面を任せ、新規開拓や事業拡大に回すことができるというイメージをもってました。
サービス・商品メニュー内容
高齢者支援業務です。主に高齢者施設に入居希望の方に対して老人ホームや高齢者住宅等の高齢者施設を紹介する、仲介業です。
上手くいった点
私共は紹介する施設と基本的には事前に提携を結び、その中から入居希望者様へご紹介を行っていく方式でした。提携先との信頼関係も築く事ができ、提携先の見学等を行っていく上で、貴重なお話をお聞きできることもありました。提携契約も順調に結べていき、提携施設数も順調に増えていきました。また入居希望者様を紹介していく上で様々な福祉サービス事業者様への営業も行っており、そこの方とも順調に関係を築け、無事紹介していただくこともできました。
失敗した点
業務自体は順調に行え、ご依頼者様もいらっしゃったのですが、新型コロナウイルス影響で福祉サービス事業者様は感染防止の為、営業の受け入れを中止されました。私共も営業活動は一旦休止する事を決めました。その時は副業としてアルバイトも行っていたので、特に不安は感じていなかったのですが、そのアルバイトも縮小してしまい、収入がなくなってしまいました。生活に支障をきたすのに加えて、いつ収束するかもわからず、オフィスや携帯使用料がかかってしまう事で解散を決意しました。
特に心に残っている失敗エピソード
まだコロナウイルスが話題になり始めた頃です。特に意識もせずに営業させていただいておりましたが、あまり手ごたえを感じておりませんでした。高齢者施設等にアポを取ろうとしたときに初めて断られて、福祉サービス事業所おあまり来てほしくなかったのかなと初めて気づきました。直接介護等に携わっているわけではありませんが、高齢者支援を行う者として高齢者のリスクになる事に関しても気を付けていかなければないないのだと気づいた瞬間でした。
人数(社員やアルバイト)
私と共同代表の2名です。
起業の結果について
最大月商
0円です
最大借金
0円です
結果(今の状態)
営業活動もできず、今後の収入の見込みも見えずに、収入源にしていた副業もダメになってしまい、生活を安定させる為にも会社の解散を決意、現在は解散準備中です。今は生活を安定させるべく、アルバイトを探しながら正社員としての就職を目指しておりますが、現在はコロナウイルスの影響で就職も難しく、とても厳しい局面です。もうちょっと前段階よりリスクに対する準備をしておくべきでした。会社としての借金等はなく、そういう面では安心しております。
過去の自分が改善すべきだった点
まずは準備段階にさかのぼります。この時は時期なども考えて、起業を急いでおりました。そのため十分な貯蓄もない状態で前職を退職、アルバイトしながらなら生活ができるだろうと勝手に思っておりました。この時に十分な貯蓄があれば、現在でも安心して会社業務を行えたのではないかなと感じております。またオリンピックまでは不景気にならないと思っておりましたので、最悪でもオリンピックまでに就職できればいいと考えておりましたが、考えが甘く、その前から不況になってしまいました。コロナウイルスにかかわらず、地震等の自然災害、自身にも事故や病気といったリスクがたくさんあるのにも関わらず、そこを考えていなかったのでは失敗でした。
これから起業する人へのアドバイス
起業をする際には様々な事情があるかとは思いますが、まずは焦らずじっくり調べてみる事が大事です。国や自治体の起業支援の制度も整っているので、しっかり調べてから起業される事を強く勧めます。また今回のようにコロナウイルスだけでなくリスクはたくさんあります。リスクに備えて十分な貯蓄をしておく、最悪失敗したときの為に資格を取っておき、就職に備える等のリスクマネジメントをしておくと安心だと思います。急激な不況に陥る事もあると私は学びました。しかしリスクを回避できればとても楽しく仕事ができましたので、これから起業される方は気負いしすぎず、無理のない範囲でがんばってください。
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